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10ギガ対応LANケーブルの選び方|規格はCat6Aがおすすめ

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10ギガ回線に使うLANケーブルは、Cat6AのUTPがおすすめです。規格の見分け方や、標準・フラット・スリムの違い、長さの決め方、おすすめ商品を実体験も交えて解説します。

10ギガ回線用のLANケーブルを探すと、Cat6A・Cat7・Cat8といったCat(カテゴリー)規格を目にします。「数字が大きいほど高性能だろう」と考えがちですが、実際には通信が不安定になったり、必要以上に高価なケーブルを購入してしまうことがあります。

筆者も以前、Cat7のLANケーブルを使用した際に、FTPソフトでのアップロードが途中で止まったり、オンラインゲームが頻繁に切断される状況に悩まされました。原因を切り分けた結果、Cat6Aのケーブルへ交換したところ通信が安定しました。

10ギガ回線にはCat6AのUTPケーブルがおすすめです。そのうえで、配線場所に合わせてケーブルの長さや形状(標準・フラット・スリム)を選べば、最適な環境を整えられます。

この記事では10ギガ回線にCat6Aが適している理由、形状による違い、ケーブルの長さの選び方について解説します。

有線LAN接続で10ギガ回線の性能をしっかり活かしたい人や、ケーブル選びで余計な出費を避けたい人は、ぜひ参考にしてください。

10ギガ回線用のLANケーブルはCat6AのUTPタイプがおすすめ

冒頭でも話した通り、10ギガ回線の有線接続にはCat6AのUTPタイプのLANケーブルがおすすめです。

10Gbps通信にはCat6Aのスペックで十分足りますし、上位規格で一般的なシールド処理(家庭環境ではノイズを拾いやすく、かえって不安定要因になりうる)を避けられる「UTP」タイプを選べるメリットもあります。

なお、10ギガ回線を有線接続するには、LANケーブルだけでなく、10Gbps対応のルーターやPC側のLANポート・LANカードなども必要です。必要な機器をまとめて確認したい方は、以下の記事を参考にしてください。

10Gbps通信にはCat6Aで十分

Cat6Aは有線LAN規格の「10GBASE-T」に対応しており、最大100mの距離まで10Gbps通信が可能です。

LANケーブルのカテゴリー比較(Cat6・Cat6A・Cat7・Cat7A・Cat8)

上図の通りCat6も条件によっては10Gbps通信できます。ただし、距離や配線環境の制限があるため、あえてCat6を選ぶ理由は少ないです。

aruyama
aruyama

手持ちにCat6のLANケーブルがある人は、10Gbps通信ができるか試す価値はあります。
これから新しく買う人はCat6Aを選びましょう。

またCat7やCat8は基本的にSTPタイプのため、アース処理を前提としない一般的な家庭ではメリットを生かしにくい規格です。

STPよりUTPがおすすめ

一般的な家庭で配線する際には、UTPタイプのLANケーブルがおすすめです。

UTPとは、ケーブル内部を金属製のシールドで覆っていないLANケーブルのことです。一方、Cat7・Cat7A・Cat8で使われるSTPは、ノイズ対策としてシールド処理が施されています。

ただしSTPのシールド効果を生かすためには、適切な敷設が必要になります。アイオーデータのサイトでも、アース処理せずにSTPケーブルを敷設するデメリットが説明されています。

STPケーブルは適切に敷設すればノイズに強いというメリットがある半面、適切にアース処理せずに敷設すると、逆にノイズの影響を受けやすくなるデメリットがあります。

LANケーブルのカテゴリーはどれがおすすめ?主な種類と選び方を解説 | アイオーデータ I-O DATA

一般的な家庭ではUTPで十分なうえ、アース処理まで行うケースはほとんどないため、UTPが選べるCat6Aが適しています。

ケーブルが柔らかくて配線しやすい

Cat7以上は太い導体と前述のSTP(シールド構造)の影響でケーブルが硬く、曲げ半径も大きくなるため、配線の自由度が低くなります。

Cat6AとCat7のLANケーブルの曲げ半径を比較

ご覧の通り同じフラットタイプで比較した場合、Cat6Aはケーブル自体が薄く柔らかいため、壁沿いや機器背面の狭いスペースでも配線しやすいです。

手持ちのLANケーブルのカテゴリーは被覆の印字で見分ける

手持ちのLANケーブルのカテゴリーが知りたい人は、ケーブルの被覆に印刷されている文字を確認しましょう。

LANケーブル(5本)それぞれの被膜の印字
色々なLANケーブルの被覆の印字

ご覧の通り、印字内容は商品によって様々です。カテゴリー名がそのまま記載されていれば分かりやすいですが、周波数や配線規格だけが印字された商品もあり、ひと目では判別しづらい場合があります。

主な印字とカテゴリーの対応は、以下の表を参照してください。

カテゴリー名そのままCat6A、CAT6A、Cat.6A、Category 6A など
「Cat」を省いた数字5e、6、6A、7、7A、8 など
カテゴリーの周波数100MHz(Cat5、Cat5e)
250MHz(Cat6)
500MHz(Cat6A)
600MHz(Cat7)
2000MHz(Cat8)
配線規格(ANSI/TIA表記)ANSI/TIA/EIA-568-B.1(Cat5)
ANSI/TIA/EIA-568-B.2(Cat5e)
ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1(Cat6)
ANSI/TIA-568-B.2-10(Cat6A)
ISO/IEC 11801(Cat7、Cat7A)
ANSI/TIA-568.C-2-1(Cat6A)
LANケーブル表面の印字と対応するカテゴリー

ほかにも、ブランド名やメーカー独自の型番・AWG(導体の太さ)・STP / UTPの種類など、さまざまな情報が印字されているケーブルもあります。カテゴリー表記がないか、丁寧に確認してみてください。

aruyama
aruyama

手持ちのLANケーブルを使う場合は、ルーターからパソコンまでのケーブルだけでなく、ONUからルーターまでのケーブルの確認もお忘れなく!

印字がなければ型番や購入履歴を確認する

LANケーブルの被覆に印字がない場合や、印字内容だけではカテゴリーを判別できない場合は、型番や購入履歴を確認します。

先述の印字例に含まれていない英数字の羅列があれば、メーカー独自の型番かもしれません。そのまま入力して検索、またはAIに質問するなどでカテゴリーが判明する場合があります。

Amazonや楽天市場などで購入したLANケーブルであれば、注文履歴から商品ページを確認できます。ただし、購入後に商品ページの内容が差し替えられている可能性もあるため、念のためメーカー名と型番も照合しておくと安心です。

LANケーブルの形状と選び方

LANケーブルの形状には、標準タイプフラットタイプスリムタイプなどの種類があります。

色々な形状のLANケーブル(左:フラットタイプ、中央:通常タイプ、右:スリムタイプ)
左:フラットタイプ、中央:通常タイプ、右:スリムタイプ

用途や配線環境によって適した形状は異なるため、それぞれの形状の特徴を順に解説していきます。

形状向いている場所
標準タイプPCとルーターが同室 / 固定配線(壁内・天井裏・モール内)
フラットタイプPCとルーターが別室 / カーペットの下を通す
スリムタイプPC背面や棚裏に空間が少ない / 複数のケーブルをまとめたい
LANケーブルの形状と主な用途

標準タイプ

標準タイプは一般的な丸型のLANケーブルです。ノイズ耐性が高く伝送損失も少ないため、配線のしやすさより通信性能を優先したい場合に向いています。

一方で、ケーブルが太く曲げにくいため、壁際や家具の裏、ドア下などの狭いスペースでは配線しづらいことがあります。

ルーターとパソコンの距離が近い場合や、壁内・天井裏への固定配線、モールを使った配線など、取り回しや見た目の影響が少ない環境におすすめです。

フラットタイプ

フラットタイプは薄く平らな形状をしているLANケーブルです。接続するPCとルーターが別の部屋にある場合や、カーペットなどの下を通したい場合に向いています。

スリムタイプのLANケーブル

壁や巾木に沿わせやすく、ドア下のすき間も通しやすいため部屋をまたいで配線できます。カーペット下へ通す場合も、丸型のケーブルより盛り上がりを抑えられます。

スリムタイプ

スリムタイプはケーブル径が細く、コネクタもコンパクトなLANケーブルです。狭い空間での配線や、複数本のケーブルをまとめたい場合に向いています。

通常タイプとスリムタイプのLANケーブル
上:通常タイプ、下:スリムタイプ

機器背面の張り出しを抑えられるため、PCやルーター背面の空間が狭い環境でも扱いやすく、複数本を束ねても太くなりにくいため、有線接続する機器が多いデスク周りでも配線トレーを圧迫しにくくなります。

LANケーブルの長さは使う場所に合わせて余裕を持たせる

LANケーブルの長さは、パソコンとルーターの直線距離ではなく、実際にケーブルを通す経路に合わせて決めましょう。

壁際・家具の裏・曲がり角などを通すと、思っているよりも長さが必要になるものです。

たとえば直線距離が5mでも、壁沿いに配線すると7mを超える場合があります。さらに部屋を跨ぐ配線で廊下の床を横切らせたくない場合は、いちど天井まで引き上げてから下ろすなど、迂回ルートを取ることもあります。

購入前にメジャーやひもを配線予定の経路に沿わせて測り、必要な長さを確認しましょう。

引っ越しや模様替えが多い人は、さらに長めでもよい

引っ越しや模様替えが多い人は、実際の配線距離に1〜2m加えただけでは足りなくなる場合があります。

筆者はこれまで複数回引っ越しをしており、以前まで長さが足りていたケーブルが新居では届かないことが何度もありました。その都度買い足したため、今では長さ違いのLANケーブルが大量に手元に残っています。

現在は使っていないLANケーブルたち

最初に長めのLANケーブルを1本買っていれば、こんなに買い足す必要はなかったでしょう…。

部屋の模様替えも同様です。ルーターやパソコンの配置を変えた際に、これまで使っていたLANケーブルが数十センチだけ足りない、といった状況が起こり得ます。

引っ越しや模様替えを頻繁に行う場合は、多少長めのLANケーブルを選んでおくことをおすすめします。

10ギガ回線におすすめのCat6A LANケーブル3選

ここでは、標準・フラット・スリムから10ギガ回線におすすめのLANケーブルを1本ずつ紹介します。以下の条件を満たす製品を選びました。

  • CAT 6A
  • シールド:UTP
  • 長さのバリエーションが多い

標準タイプ|サンワサプライ KB-T6ATSシリーズ

CAT 6A・UTP・10GBASE-Tに対応し、ケーブル径が7.1mmの標準タイプLANケーブルです。

ケーブルサイズ

直径7.1mm

カラー

ブラック / ホワイト / ブルー

長さ

0.5m / 1m / 2m / 3m / 5m / 7m / 10m / 15m / 20m / 30m

0.5~30mまで豊富な長さが揃っているため、設置場所に合った長さを選べます。さらにツメ折れ防止コネクタを採用しており、頻繁に抜き差ししてもコネクタを破損しにくい構造です。

フラットやスリムより取り回しは難しいものの、導体が太く減衰が少ないため、通信性能を最優先したい人におすすめです。

フラットタイプ|サンワサプライ KB-FL6Aシリーズ

CAT 6A・UTP・10GBASE-Tに対応し、ケーブル厚みが1.4mmのフラットタイプLANケーブルです。

ケーブルサイズ

厚さ1.4mm×幅6mm

カラー

ブラック / ホワイト / ブルー

長さ

0.5m / 1m / 2m / 3m / 5m / 7m / 10m / 15m / 20m / 30m

0.5~30mまで幅広い長さを選べます。また、ツメ折れ防止コネクタと断線しにくい高弾力PVCケーブルを採用しており、フラットケーブルの耐久性が心配な人にもおすすめです。

筆者も1階のルーターから2階のPCまでの配線に20mタイプを使用していますが、壁沿いやドア下の取り回しがしやすく、数年使用した現在も接続は安定しています。

15m / 20m / 30mの長尺モデルは商品ページが下記に分かれています。

スリムタイプ|エレコム ECLD-GPASSシリーズ

CAT 6A・UTP・10GBASE-Tに対応し、ケーブル径が約3mmのスリムタイプLANケーブルです。

ケーブルサイズ

直径約3mm

カラー

ブラック

長さ

1m / 2m / 3m / 5m / 7m / 10m

一般的なCat6Aの標準タイプの半分以下となる、約3mmの細いケーブルを採用しています。さらに、エレコム従来品比で約40%の大きさに抑えた小型コネクタにより、機器背面への張り出しを抑えられます。

PCやルーターの背面に十分な配線スペースを確保できない場合や、複数のケーブルが集中する場所に向いています。

15m以上の長さが必要な場合は、同じくエレコムからケーブル径約3mmの長尺モデルが販売されています。配線距離に応じて、こちらも確認してみてください。

Cat6Aに替えても10Gbpsにならない場合

LANケーブルをCat6Aへ替えても、回線からパソコンまでの途中に1Gbps対応の機器やポートが残っていると、通信速度はそこで制限されます。

10ギガ光回線の接続イメージ

すでにCat6Aへ交換しているのに、PCのリンク速度が「1.0Gbps」や「2.5Gbps」のままなら、LANケーブル以外の部分がボトルネックになっている可能性があります。

10Gbpsでリンクしない原因を切り分ける方法は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

まとめ|10ギガ回線用ならCat6AのUTPがおすすめ

10ギガ回線用にLANケーブルを新しく買うなら、Cat6AのUTPがおすすめです。

壁際や別室まで配線するならフラットタイプ、床上や固定配線なら標準タイプ、PC背面や複数本をまとめるならスリムタイプが向いています。

Cat6Aへ替えても速度が出ない場合は、ルーターのLANポートとパソコン側のLANポートも確認してください。

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