10Gbpsの有線LAN環境を作った直後から、一日に数回インターネット接続が切れるようになりました。
はじめは自分で増設した10G LANカードを疑いましたが、PC標準のLANポートへ切り替えても改善せず。次に中古で購入したルーターを疑い、新品のルーターに買い替えても症状は変わりませんでした。
最終的に、価格重視で選んでいたLANケーブルを国内メーカーの商品に交換したところ、症状があっさりと改善しました。正直それまで「どれでも同じだろう」と、LANケーブルを軽視していましたが、その重要性を痛感することになりました。
この記事では、筆者の環境で実際に起きていた症状と、LANケーブルを疑うまでに行った切り分けの手順、その結果をまとめています。
有線LANが途切れていて「もしかしてLANケーブルが原因かも」と感じている方や、LANケーブル交換で改善した実例を知りたい方の参考になれば幸いです。
有線LANが不定期に切れたときに起きていた症状
10Gbpsの有線LAN環境を作って間もなく、一日に数回インターネット接続が切れる症状が発生しました。
スト6の対戦中に切断される
筆者がWi-Fiではなく有線LAN接続を選んでいた最大の理由は、趣味のスト61の対戦中にラグや回線落ちのリスクを下げたかったからです。
ところが10Gbpsの環境を作ってからというもの、オンライン対戦中に切断が発生する頻度が激増しました。

せっかく時間と費用をかけて10Gbps環境を整えたにもかかわらず、以前よりも状況が悪化してしまい、正直かなり落ち込みました。
FTP転送が途中で止まる
仕事でFTPソフトを使いファイルをアップロードしている途中に通信が切れ、気付いたときには転送が止まっていることがありました。
スト6は「サーバー側との相性かもしれない」と半ば諦めていた部分もありましたが、FTP転送でも同様の症状が頻繁に起きていたため、自宅のネットワーク環境を疑うようになりました。
有線LANの問題を疑ったきっかけ
インターネット接続が途切れる原因を探るべく、タスクマネージャーの「パフォーマンス」で「イーサネット」の項目を確認してみました。すると、有線LAN側の問題を疑うきっかけになる現象が確認できました。
加えて「イーサネット」が非表示になっている間も、Wi-Fi接続しているスマホでは正常にインターネット接続ができていました。
このことから、家全体のインターネット回線が一斉に落ちているというより、筆者のPCにつながる有線LAN側で何らかの問題が起きている可能性が高いと考えました。
ただし、この時点ではLANケーブルが原因だとは分かっていません。LANカードやルーターなども原因候補として残っていたため、ここから一つずつ切り分けていきました。
LANカード→ルーター→LANケーブルの順に実際に切り分けた
筆者が実際に確認した順番は以下のとおりです。
結果的にはLANケーブルをもっと早く確認していれば遠回りせずに済みましたが、当時は増設した10G LANカード、次に中古で購入したルーターを疑ったため、LANケーブルの確認は後回しになりました。
① 標準搭載のLANポートに差し替えてみた
最初に疑ったのは自分で増設した10G対応LANカード、BUFFALOの「LGY-PCIE-MG2」です。
LGY-PCIE-MG2からLANケーブルを抜き、PC標準搭載のLANポートへ差し替えましたが、同じ切断症状が発生しました。
この時点でLGY-PCIE-MG2が原因である可能性は低いと判断しました。
② 中古で購入したルーターを疑って買い替えた
次に疑ったのはルーターです。
当時はメルカリで購入した中古品(アイオーデータの「WN-DAX3600XR」)を使用していたので、実はルーターが一番怪しいと思っていました。
10G対応ルーターは高価なのでできるだけ節約したかったのですが、状況が状況だったため、BUFFALOの「WXR-11000XE12」へ買い替えました。
しかし、ルーターを交換しても切断症状は続きました。

「これで直るっしょ!」と思って10Gルーターを買い直したのに…手痛い出費になりました。
③ 最後にLANケーブルを交換した
最後に疑ったのがLANケーブルです。
当時使っていたのは、Amazonで購入したSHOOTINGというメーカーのCat7・フラットタイプ・長さ20mのケーブルです。当時の購入価格は1,699円。
先述の通りLANケーブルを軽視していたことに加え、10ギガ環境の構築で出費がかさんでいたこともあり、「安いのでいいだろう」と妥協して選んだものです。
交換用にはサンワサプライのCat6A UTPケーブル「KB-FL6AL-20W」を選びました。Cat6AやUTPを選んだ理由については、別記事で詳しく解説しています。
交換前後のLANケーブルの違いは以下のとおりです。
| 項目 | 交換前 | 交換後 |
|---|---|---|
| メーカー | SHOOTING | サンワサプライ |
| カテゴリー | Cat7 | Cat6A |
| シールド | STP | UTP |
| 形状 | フラット | フラット |
| 長さ | 20m | 20m |
LANケーブルを交換してから約1年半、切断は再発していない
LANケーブルを交換してから執筆時点までの約1年半、以前のような切断は一度も発生していません。
原因は交換前のケーブルがCat7だったからなのか、または不良個体や製品品質、コネクタなど別の要因だったのかまでは特定できていませんが、いずれにせよここまでの経緯からLANケーブルが切断の原因だったと判断しています。

タラレバですが、LANケーブルを軽視せず最初に疑っていればルーターの再購入(4万円の出費)はせずに済みました…。
なお、交換後のCat6Aでも10Gbps環境で速度面の不満はありません。フラットタイプならCat7より柔らかく配線もしやすいため、一般的な家庭での最適解はCat6AのLANケーブルだと考えています。
LANケーブルが原因か確認する2つの方法
有線LANが途切れる現象に悩んでいる方は、LANカードやルーターを疑う前に、まずは手軽に切り分けできるLANケーブルから確認することをおすすめします。LANケーブルが原因かどうかを確認する方法は以下の2つです。
① LANケーブルだけ交換して再発するか確認する
正常に使える予備のLANケーブルが手元にある場合は、まずLANケーブルだけを交換して切断が再発するか確認します。ポイントは、LANケーブル以外の条件はできるだけ変えないことです。
一度にルーターやLANポートまで変えてしまうと、症状が改善しても「どれが原因だったのか」が分からなくなるためです。
この状態でしばらく使用し、それまで発生していた切断症状が再発するか確認します。
② 疑わしいLANケーブルを別のPCで試す
メインPC以外にも有線LAN接続できるPCがある場合は、疑わしいLANケーブルをサブPCに接続して、同じように切断が起きるか確認します。
こちらも変えるのはLANケーブルだけです。サブPCが普段使っているルーター側LANポートに、問題のLANケーブルをそのまま刺して接続してください。
この状態でサブPCでも同じ切断症状が出れば、交換したLANケーブルが原因の可能性が高いです。
まとめ|LANケーブル交換で有線LANの切断が改善した
筆者宅では、10Gbps環境を構築した直後から有線LANが一日に数回切れる症状が発生していました。
10G対応LANカードからPCに標準搭載されているLANポートに変更しても改善せず、ルーターを買い替えても症状は継続。最終的にLANケーブルを交換したところ切断症状が止まり、その後約1年半再発していません。
有線LANが途切れる現象に悩んでいる方は、LANカードやルーターを疑う前に、まずは手軽に切り分けできるLANケーブルから確認することで、余計な出費を最小限に抑えられる可能性が高まります。
- スト6:対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6」のこと ↩︎




